プロブロガーについてどれだけ言及したところで、僕たちは彼らを何も知らないと実感した話
はてな村の皆さんこんにちは、「ブルーアイズ高卒ドラゴンちゃん」です。
以前からはてぶやら何やらのサービスは使っていたのですが、
思ったよりも今回の一連の事件に対して言及があり、はてな界隈で議論して頂いて、思った事が多くあったので「ブルーアイズ高卒ドラゴン」ではなく僕「蒼眼龍介(クソださい名前)」個人として考えたことを書きたいと思います。
プロブロガー「私の1日を50円で売ります! 依頼内容は何でもOK!」「今なんでもするって言ったよね?」 - Togetterまとめ
インターネットの変容にイマイチついていけないオッサンである僕たち
僕は「インターネット生まれインターネット育ち、オタクのやつらは大体友達」を信条にダイヤルアップ音を子守唄に聞きながらネィティブインターネットモンスターとして、ゼロ年代にフラッシュ倉庫の光に導かれてインターネットに誕生しました。
中学時代に誰も読まないテキストサイトをぽちぽちと読めないHTMLタグを必死に弄りながら更新し続け、次第に飽き
タイピングの授業では女子から「うわ~…タイピング早くてキモ…」と蔑まれながら丁寧にインターネットで自意識を醸造していきました。
昔のインターネットをこよなく愛するままやっていきましたが、スマホの普及とインターネットの普及で大きくインターネットは状況を変えました。
例を言えば、今ではツイッターは一人1アカウントが当たり前、学校のみんなに「こんな物があるんだぜ」だなんて言ってた物は共通の話題に、
「ただ好きだから」やっていたゲームサイトは商業的側面とつながり、ステマと結婚しました。
個人的には、中学二年生の時にキラキラした女子から「リア充かよw」という一言を聞いたときに「僕の」インターネットは終わりを迎え、
高校1年生の時に駅のホームで見た綺麗なお姉さんが2chまとめサイトをスマホアプリで見ているのを見て、終わったインターネットに新たな「芽」が咲いたのを感じました。
終わったインターネットと芽吹いた新たな芽
終わったインターネットはリアルとネットで分断された世界が、連続的な物として一般的に浸透した事と、芽吹いた新たな「芽」は社会と商業的な側面がインターネットに産声をあげたことを完全に実感しました。
仮に、社会的地位や収入を人間として優れている事項であると仮定していいならば
「意識の低い人間が意識の低いままネットという社会で優勝」するのが昔のインターネット
で、今のインターネットはキラキラした思想や、収入や意識の高い集団を作る事プロブロガー問題を筆頭に「意識の高い人間が、意識の高いまま素直に優勝している」と感じます。
ある意味、完全にインターネットは住み分けの必要に追われたのではないかと感じます。
昔のインターネットは掲示板くらいがコミュニティでしたが、今は「twitter」「はてな」「mixi」「LINE」「Facebook」「instagram」「vine」「youtube」と、すさまじいまでに大規模かつ多様なコミュニティが生まれたのを感じます。ここまで住み分けがされたのは、インターネットの持つ商業的な側面がコミュニティの開発によって政党みたいな社会として衝突を避けるために自然発生的に生まれたのかな、と感じます。
その仲で「プロブロガー」は完全な現在のインターネットを代表する「インターネットとリアルの世界は連続的なんだよ」営業マンで、見たくなくてもすさまじい勢いで「収入」と「地位」と「肩書き」を用いてリアルとネットが連続的な物であることを教えてくれます。
もう、こんなの見せられたら「何で現実がいやでインターネットに遊びに来た俺らにそんなもん見せるねん」という感情になります。ぼくはクラスで買ったクラスTシャツを終わった後家でびりびりに破いたりするくらい自意識が醸造されていたので、余計思いました。
これをFacebookやプロブログ界隈で主張するのなら、なにも問題は無かったでしょう。というか、僕が茶化しにさえ行かなければ平穏無事に終わってたと思います。
「twitter」はこの中でもそうとうな多様性を持ちながら、現在のインターネット集団の中で最大勢力を持つコミュニティです。
ツイッターは1人1アカウントではなく、1人3アカウントぐらいが現在では普通ぐらいな状況になっています。
140字しか書けないという特性や圧倒的な情報のスピードと拡散性と人格の連続性を求めらないコミュニティであると感じます。
また、気軽さから「好き」を簡単に主張できる場所であり、ツイッターユーザーの6~8割は「好きな物を主張したい、みたい、ただ遊びたい」みたいな、プロブロガーと遠い存在です。僕の誕生した炎上からフォローしてくれた層は、よりいっそうその傾向が強いと思います。
今年の3月11日にLINEが止まった時に、「LINEに味噌汁こぼした」みたいな公式アカウントをふざけて作ったのですが、10万RTくらいされてこの「普通のツイッター層」がいかにすさまじい勢力を誇るかのを改めて知りました。(ふざけてやっただけなのですが、信じた方もいたようです…自分でもよくなかったとは思います。ごめんなさい)
コンビニアイスケースやバカッター事件は以前に比べれば圧倒的に減りました。
ネットリテラシーの低い層が、バイラルメディアを通して数多くの炎上事件を知り、
「ツイッターとネットは分断された場所であるから炎上させてはいけない」ということを学び、ユーザーの集合的な知識が成長したのだと思います。このとき、めっちゃSFやん…と思って少し興奮しました。
プロブロガーが大衆的な物に出会ったときの科学反応が見たかった
「社会的な成功を求める」プロブロガーに、このような勢力を誇るコミュニティを見つければすさまじいヘイトが爆発するでしょう。しかし、あれだけはてなで知名度を誇るイケダハヤトですら、きっと渋谷あたりで適当に若者にインタビューを取っても100人に一人知っているか知らないかぐらいでしょう。
以下に実際に学生に知名度を尋ねた記事がありますので引用します。
以下に代表的なプロブロガーであるイケダハヤトさんの地名度調査結果のグラフを当該記事から引用させてもらいます。
母集団の数と性質については記載されていないのでよくわかりませんが、ひとまず9割は知らないことがわかります。
8割以上があこがれない。妥当な結果だと思います。
こちらも妥当な結果だと思います。若い世代の僕たちはあんまり地方移住に興味は無い人が多いと思います。
決定的な物がこれです。
はてなであれだけ声がでかいプロブロガーはネットでまったく知られていない。
ということがいまさらですがよくわかります。いまさらですがよくわかる、
このいまさらだがよくわかるというのが今回の炎上事件の核に近いと思います。
炎上してプロブロガーという職業の知名度が「いまさらだがよくわかる」になりました。
これだけ突っ込み所が満載でありながら、知られていない。うちに閉じた集団であるプロブロガーは独自のコミュニティを気づいてすさまじい勢いで増長していきます。
これだけ突っ込みどころが満載でありながら、放置されている物を大衆的な物で突っつけばすさまじい爆発が見えるのがわかります。
僕はブログやはてなはまったくやっていないので、そういう世界では無名ですが、いわゆる「ネットイナゴ的なオタク層」では若干の知名度があったので
「うわ~…ガソリンの入った蜂の巣が飛んでる…突っついてみてぇ…やべぇ…」と、思ったので、ほんのネタにする気で突っついたら、なかなかの勢いで拡散され僕自身はまったく怒っていないのに、なぜか僕よりブチ切れている集団にあそこまで叩かれてマジで申し訳ない気持ちになりました。
この件は宮森さんにも謝りました、申し訳ないです。
宮森さんと話してプロブロガーについて、僕は何も知らなかったと思った
と、一連の流れを通じて宮森さんとお話することになりました。
ピアキャスで話して、「信念と過去の話が出て話が長くなりそうだな」「絶対終わった後にいい経験になりました!」っていいそうと思ってたのですが、まぁそんな感じでした。
別に宮森さんのことを僕は嫌いでも好きでもなかったのですが、個人としてかかわらせてもらったとき、正直言ってプロブロガーではない人間「宮森」については好感をもてました。
でも、会おうよ!って言われたら、いや半年に一度でいいかな…そんな感じ。
ネット上のこのようなBEEFで個人性を持ってくるのは多少反則やん!感もありますがプロブロガー集団は「自分をガチで曲げなさ過ぎるアホ(褒めてる)」なのだと思いました。
宮森さんと話して僕はインターネット集団を「アイツら」と呼称していたのですが
宮森さんはこれに興味を覚えて「ぼくはインターネットの人たちをそういう境界で見てない」みたいな事を言われて「ほほぅ…」と思いました。
僕にとっては「リアル」と「ネット」は連続性はありながらも別物
宮森さんにとっては「リアル」はそのままリアルでリアルの中を包括する要素の一部としてのネットであるのだと気づかされました。
「愛すべきアホ」は愛されない
(※この記事では話したのは宮森さんではありますが、あえて「プロブロガー」というでかい主語を用いて語っています。プロブロガーという主語がめちゃくちゃでかいが、事例は一例だということは念頭に置いて下さい)
宮森さんは愛すべきアホでしたし、きっと僕の依頼を受けて記事を書いてもらっても、いわゆるオモコロ的な面白い記事はかけないと思いますし、本人も認めていました。
プロブロガーにとって連続的であるネットでは「仲間と盛り上がる」事も普通だし、自分の意見を曲げないこと、あるいは、企業家が何を言われても自分を曲げないことに近いのだとネットという世界の認識のズレを感じました。
だから、ああいうコミュニティサロンにいる人たちは、そういう連続的なネット社会認識でいる人たちにとっては「仕事の収入を友達にお話するような感覚」でよくわからないお寒いギャグの「大衆的にはつまらない物も、連続的なリアル社会での内輪では通用する(あるいは、ネットの使い方が連続かつ閉鎖だったので面白いものに対してのズレ)」
なのだとマジで感じました。カルチャーショック。
プロブロガーはマジでネットという世界の認識のズレから「愛されない愛すべきアホ」
なのだとひしひしと感じました。
面白い、のベクトルの違い
プロブロガーのブログ記事は、正直言って僕のような考え方の人間が読んでも面白くはないです。そして、プロブロガーには僕の思う「面白い記事」はかけないと思います。
同様に、僕は彼らの思う「面白い」記事はかけません。
しかし、宮森さんのブログの面白さのベクトルが違うだけで、「まったく面白くない」わけではありませんでした。やぎろぐの記事も面白くはないかもしれないが、わかりやすさや、愛されないが奇特であるライフスタイルに寄ってみれば、「面白い」です。
でも、PVが増えて収益が増えるのが嫌なのでリンクは張りません。だれか魚拓とかとって公開してくれ。ぼくの記事がどれでか読まれてもアドセンス入ってないから収益ゼロだし。
プロブロガーはつまらない、のか
意見はいろいろありましたが、一部紹介します。
身内のライブノリ、言いえてると思います。
はてなではあれだけプロブロガーが叩かれていますが、「はてな村」という性質から確かに村的な社会だと感じます。
プロブロガーとかかわったこと、無い人が多いと思います。
確かに彼らの言動は面白くないし、鼻につくし、つまらないのにホッテントリに入るし、こうなるのはわかります。けど、「つまらない」で切り捨てられる「つまらなささ」では無い、ということを感じたので主張したいです。
あまり、長文記事を書かないので、論点や結論は導けないのですが、何か伝えたかった、ので以上の事だけは主張しておきたいです。
ある意味インターネット芸人である僕
しっきー君がブログで僕に言及してくれたのと、今の「ネットの面白い人たち」についての意見が面白かったので張ります。
ああもうしっきー君かわいい…一緒にカービィのエアライドやってコントローラー負けそうになったら取り上げて額に「うんこ」って書きたい…たぶんちっちゃいトゥーンリンクみたいな小柄な男の子だと思う…かわいい…
と、まぁある意味ぼく「ブルーアイズ高卒ドラゴン」は極小規模ですがインターネット芸人に近いです。このようなブログ記事を書いて、ツイッターに張る気はありません。
インターネット芸人には、人格の連続性が求められます。面白記事以外もかける人は多いでしょうが、求められにくいと思います。
キャラで売っている以上、人格の連続性は求められますが、収益化されるのはプロブロガーの書くような商業的な記事です。だから、面白インターネットマンはすこぶるコスパが悪い。
しかし、面白インターネットマンがyoutuberの商品タイアップのような商業や社会的な物に飲まれていくのは古き良きインターネットを愛する人間としては寂しいです。
コスパが悪いから、面白ツイッタラーは面白どまり、面白い経歴の人は、埋もれたまんま。変わりに、プロブロガー的な思想が蔓延していく。
ツイッターの面白インターネットマンは、初期こそ「俺たちオタクが力をつけて来たぜw」みたいなノリを見せていたのですが、ニッチなオタク知識は一般教養化して消費コンテンツの批判は相当尖ってなければ読まれないし、がんばって作った面白ツイートはバイラルメディアに「○○な件ww」とか言われて一円も入らないし、フォロワーが増えて女性関係のいざこざが入ってぶったたかれて、「引退します」
ツイッターで活動していて、同種のネィティブインターネットマンたちと会いました。
そのときに「インターネット、好きですか?」
と聞いてみました。
「好きだけど、何か違う」
ぼく「どう違うと感じますか?」
「以前のインターネットは秘密の公園があって、そこに俺たちだけで遊んでいた。けど、公園の鍵がみんなに見つかって、俺の公園を返せよ~みたいな、でも公園自体は好きなままだからなんだか寂しいって感じ。」
「けど、俺たちのインターネットを返せって、俺たちは誰に叫べばいいんだ?だったら、その公園で新しい遊びをするしかないんじゃないかと思ってる。」
唖然としました。なんだか、その通りだなって。
面白い人は面白いままで、予想外な面白さは求められない。
だから、キャラを守り続ける必要がある。面白い人こそ、意見は鋭いもので面白以外にも尖った記事が書けるのに、その逸脱した「キャラクター」の唐突さに周囲は受け入れきれない。
なんだよこれ、全然COOLなインターネットじゃない
そういう意味で、テキストサイトを見守っていた人間としてバーグハンバーグは天才的だと感じました。バーグは面白インターネットマンのオールスターみたいな感じです。
それでいて、ネットの変容についていっている。神かよ。
正直行ってそういう人間がくすぶっているのをツイッターでよく見ています。
コンプレックスから這い上がる、負けたままプロブロガーに勝つ。そんな展開、熱いじゃないですか。
たぶん、インターネット芸人的な立場では、このような記事を書くのは粋じゃない。
だからこそ、言いたかった。「ブルーアイズ高卒ドラゴン」に予想外な正論を吐くキャラクターは求められないなら、蒼眼龍介、というクソダサい名前の別人として認識されればいいんじゃないか。
そう思い、今回書いてみました。
今はまだ所用で忙しいので出来ないのですが、もう少ししたらそういう人たちに焦点を当てた本格的なブログ活動をしたいな、と思っています。
知り合いに大学中退二浪ロリコン筋肉メンヘラから「りんご農家」
になった人間がいるのですが、会ったら絶対楽しいと思う。
そういう、プロブロガーに埋まっている人たちをみんなに見つけてほしい。
大多数層に「面白い人はいるんやで!!」みたいな率直な啓蒙は求められないです。
そういう人は自己啓発セミナーに行くか、書籍を読むと思うので。
面白さをベールとしながら、その人の真意に触れて、最後に別人としての扱いの「僕」の真面目な記事を張ってリンクを読んで、
少し考えてもらう。そんなことが出来たらいいと思う。そもそも誰にも読まれないかもしれないし、
何も無いかもしれない。あるいは、バズって炎上になるかもしれないです。けど、別にいいです。だって、最後には自分の思う正しさや面白さよりも大多数の感情論だけが炎上後の荒野には立っていると思うし。
(自分のハードルあげてるので、出来たらいいと思う…です)
あと、宮森さんのリバ邸に今度遊びに行くつもりなので、「プロブロガー」とワードアートの虹色で書いたかっこいいオリジナルTシャツをプレゼントしたいと思ってます。
では9月ころから始動できるかな?東大生のりょーすけ君とも遊ぶ予定です!
いずれまたお会いしまっっSHOW!!!!!!!!ちんぽ!
※以前のほかの記事は身内の仲間向けに書いてて「ヘイ!自意識丼お待ち!」的な物になっているので一部非公開にしてます。見ないで!